2月5日(日)「功績と恩恵」
昨年初夏にTさんは家族と樹齢百年を超える巨大な藤棚を見に行きました。
幹から広がる棚の広さは畳五百枚以上、枝から1メートル以上となる花房(なはぶさ)が滴るように連なる様子に感動し、この大樹をここまで育てた職人やその作業に携わった人々の努力を肌で感じました。
中国の成語(せいご)に「先人(せんじん)木を植え、後人(こうじん)涼をとる」という言葉があります。これは、将来のことを見据えて行動する大切さを伝えると共に、日々生活を送る様々な場面で、先人の功績や恩恵に欲していることを示しています。
大自然の恩恵をはじめ、目に見えない多くの人たちの功績の集計により、私たちの生活が支えられています。しかし、功績や恩恵に目を向けずに当たり前だと思うと、生かされていることへの感謝が薄れてしまいがちです。
生活の中にある、先人の偉業や恩恵に目を向けて、生かされているという視点を持つことは大切です。その上で、感謝の心を広く持ち、豊かな生活の向上のために、前へと歩みを進めていきたいものです。
一般社団法人倫理研究所 職場の教養2月5日(日)「功績と恩恵」より
<今日の心がけ>
先人んお功績や大自然の恩恵に目を向けましょう