2月7日(火)「さする」

不安を抱えた時などに、体をゆっくりさすると気持ちが落ち着いたという人もいるのではないでしょうか。
 近年の研究では、C触覚繊維という特殊な神経が体にあることがわかってきました。C触覚繊維とは毛根が絡みついていて、ゆっくり撫でられたときだけ反応し、自律神経の働きによって痛みやストレスをやわらげてくれます。
 幼い頃、転んで足を打った時に優しく撫でられると、痛みが緩和した経験がある人も多いでしょう。人は不安なとき、無意識に腕をさすって落ち着こうとしているのも、前腕(ぜんわん)にこの神経が多くあるためといわれています。
 また、体言葉には「肌が合う」など無意識の共感を示した人間関係に関する言葉もあります。これらは自分にとって何が快適で、感情を落ち着かせるにはどうすれば良いか、生まれながらに体が知っているからこそなのかもしれません。
 ストレスで心と体が疲労した時などは、腕や足などをゆっくりとさすり、自分自身をいたわりたいものです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養2月7日(火)「さする」より

<今日の心がけ>
体をいたわりましょう