2月8日(水)「事八日(ことようか)」
二月八日は「事八日」です。正月行事が終わって、人々が日常生活に戻り、農作業を始める日とされています。
この日に行われる伝統的な風習の一つに「針供養」があります。
「針供養」は、古くなった針を感謝の気持ちをこめて供養する行事です。硬い生地などを刺してきた針を労う意味もこめて、豆腐やこんにゃくなど柔らかいものに刺して供養します。
日本人はすべての生き物はもちろん、道具などの物にも命が宿ると信じてきました。針以外にも刃物やハサミ、人形の供養などが行われています。
今まで使ってきた物を捨てるときに、ただゴミとして捨てることに申し訳ない気持ちを抱くといわれています。
職人は、自分が扱う道具を自分の分身のように大切にします。製造業の現場で機械に愛称を付けるのも、機械を生き物として扱っているからです。物を大切に扱うことを意識する一日にしたいものです。
一般社団法人倫理研究所 職場の教養2月8日(水)「事八日」より
<今日の心がけ>
物を大切にしましょう