3月1日(水)「リーダーの資質」

職人気質のK氏は、自ら学ぼうとしない後輩の育成に悩んでいました。K氏自身は、上司から教わるというより、自ら進んで技術を学んできたからです。
 ある日K氏は、「世界で一番貧しい大統領」として知られる南米ウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領を紹介している本に出合いました。
 ムヒカ氏は、当時の国連会議で「より便利でより豊かで、私たちは幸せになったのか」などと述べ、「本当の幸せとは何か」を問いかけ反響を呼びました。
 貧しい家庭に生まれ、不遇な少年時代を過ごしたムヒカ氏。大統領時代も質素に生活し、収入の大半を寄付した氏は、人材育成にも力を注いできました。
 「本当のリーダーとは、多くのことを成し遂げる者ではなく、自分を遥かに超えるような人材を育てる者」というムヒカ氏の言葉に意識を変えさせられたK氏。

それからは、過去のやり方に固執(こしゅう)せず、自分が持っている技術や経験を惜しみなく提供することにしました。
 人材育成は企業の鍵です。自己研鑽と共に更新育成にも注力したいものです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養3月1日(水)「リーダーの資質」より

<今日の心がけ>
後進育成を工夫しましょう