4月18日(火)「顔色を窺う」

職場や家庭においてトラブルが起きた時、<非難されるのではないか>と相手の顔色を窺いつつ、会話をすることはないでしょうか。
 そうした時、自分では普段と変わらず会話をしているつもりでも、実は意外と表情や態度、言葉にその時の心の状態が表れたりするものです。
 ある日、Sさんは妻と会話をしていると「何か後ろめたいことでもあるの」と聞かれドキッとし、とっさに「特に何もないよ」と答えたのです。
 実は「仕事上の都合で、家族旅行の日程を変更してほしい」と相談するつもりでしたが、妻の一言で言えなくなってしまったのです。
 Sさんの様子を見かねた妻から「何か言いたいことがあるんでしょ」と言われ、率直に伝えることができました。妻からは「そんなことか。もっと大変なことかと思ったわ」と言われ、妻に余計な心配をかけてしまったと反省したのでした。
 相手の顔色を窺い、余計なことを考えると、結果的に遠回りになることがあります。何かを相談する際はハッキリと伝えるように心がけたいものです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養4月18日(火)「顔色を窺う」より

<今日の心がけ>
率直に相談しましょう