4月25日(火)「母への思い」

Sさんは3年前に母を亡くしました。朝晩、仏壇に手を合わせ、今日も元気に生活できていることへの感謝の気持ちを伝えています。
 母は夫に先立たれた後、一人で暮らしていましたが、歳を重ねて思うように動けなくなりました。Sさんは通院の際の付き添いや買い物の手伝いなど、母の世話を一所懸命に取り組みました。
 母も喜んでくれて、十分ではなかったかもしれませんが、親孝行ができたと自負していたSさんです。しかし、母が日頃どんな気持ちで過ごしていたかについては考えたことがなかったことに気づきました。
 日常生活の介助だけでなく、もっと話を聞いてあげればさらに喜んでくれたのではないかと思ったのです。数々の苦難を乗り越えてきた母です。その辛かった思いを聞いてあげるだけでも、喜びが増したのかもしれません。

母が亡くなった今では話を聞くことはできませんが、在りし日の母に思いを巡らし、日々、感謝の気持ちを深めています。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養4月25日(火)「母への思い」より

<今日の心がけ>
親への感謝を深めましょう