5月2日(火)「新茶」
本日は、唱歌「茶摘み」で馴染み深い「八十八夜」です。
八十八夜は立春を一日目として八十八日目にあたる日で、「新茶」が出回る季節です。初物のお茶を飲むと、その年を無病息災で過ごせるといわれています。
新茶は夏前に収穫するので紫外線の影響が少なく、旨味成分のテアニンを多く含み、甘く爽やかな味わいが特徴的です。
さらには新茶ならではのフレッシュな香りに癒しの効果も期待できます。これ以降は「二番茶」「三番茶」となり、味は渋みが強くなります。
俳人の小林一茶は「新茶の香 真昼の眠気 転じたり」と詠んでいます。昼下がりの気だるい気分を新茶の香りが覚ましてくれたのでしょう。
また歌人の窪田空穂(くぼたうつぼ)の歌に「茶にまさる 物なしといふ(う)は 我ならず 声そろえ言ふ わが舌わが喉」があります。自分が言っているのではなく、舌や喉が言っていると詠んでいるところに面白味があります。
四季折々の情緒を感じたいものです。
一般社団法人倫理研究所 職場の教養5月2日(火)「新茶」より
<今日の心がけ>
季節を楽しみましょう