5月15日(月)「職場は人間道場」
建設業を営むK氏は、従業員の育成について課題を抱えていました。
就業年数によって変化はあるものの、基本的な作業は変わらないものも多いのですが、実務経験によって磨かれた職人技や、専門的な知識の継承がうまくなされていないことがあったのです。
K氏自身も、社員一人ひとりのキャリアや能力を完全には把握できておらず、明確な教育体制が構築できていない状態でした。
何とかならないものかと考えたあげく、実務経験を見える形態にすることにしたのです。そのヒントになったのは日本の伝統芸能の落語でした。
落語の世界には「真打制度」があります。一人前になるためには前座見習い、前座、二つ目、真打と昇格していきます。この四段評価を参考に、それぞれ色分けした小さなバッチを付けるようにしたのです。
その結果、上の者は下の者を育成することが明確になり、下の者は上の者から知識と技術を学ぶことで良好な人間関係が構築されていったのです。
一般社団法人倫理研究所 職場の教養5月15日(月)「職場は人間道場」より
<今日の心がけ>
役割を明確にしましょう