5月29日(月)「鉛筆のなぞ」

 ある日、宿題をしていた小学二年生の息子が、父親のAさんに「どうして鉛筆は紙に書くことができるの?」と質問してきました。
 Aさんは小さい頃から鉛筆を当たり前のように使ってきましたが、思うように答えることができなかったのです。そこで<なぜだろう?>と思い、さっそく調べてみることにしました。
 鉛筆の芯は、黒鉛と粘土で作られていて、粘土の量が多くなるにつれて心は硬くなり、まぜる比率で、HやBなどの硬度が決まります。芯が紙に当たった所から少しずつくだけ、紙の繊維にくっつき、書くことができるとわかりました。

また、日本最古の鉛筆は、外国から徳川家康に献上されて使われたといわれています。本格的に日本で使われ始めたのは、青少年が平等に教育を受けられる仕組みを取り入れた明治維新以降で、量産を始めたのはその後です。
 鉛筆の仕組みや歴史を知ったAさんは、鉛筆に対する見方が変わりました。そして、身近にある物の由来についても知っていこうと思ったのでした。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養5月29日(月)「鉛筆のなぞ」より

<今日の心がけ>
物の由来を知りましょう