7月11日(火)「車掌の名前」

ある日、Aさんは出張のために、新幹線に乗りました。
 しばらくすると、車内アナウンスが流れてきましたが、Aさんはパソコンで資料を作成していたので、アナウンスはただの音でしかなく、内容が何も入ってこないままキーボードを打つことに集中していました。
 ところが、「車掌は、わたくし○○です」と流れたとき、この言葉だけは耳に残ったのです。なぜなら車掌の姓とAさんの姓が同じだったからです。Aさんは会ったこともない車掌に急に親近感を覚えました。
 誰でも自分の名前には敏感に反応します。挨拶をするにしても、「おはようございます」と「◯◯さん、おはようございます」とでは、名前を添えての挨拶のほうが、相手に対して好印象を持ってもらえます。
 一方で、自分の名前を間違えられると、不快感を覚えることもあります。それほど私たちは、自分の名前を大切にしているのかもしれません。
 自身の名前も、相手の名前も大切にして、より良い人間関係を築きましょう。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養7月11日(火)「車掌の名前」より

<今日の心がけ>
名前を大切にしましょう