7月19日(水)「後始末」

物事の締めくくり方によって、次のスタートの良し悪しが左右されます。
 したがって、仕事が一段落しても気を緩めることなく、きっちりと後始末をして、仕事にけじめをつけることが大切です。
 使った道具を手入れして元にあった場所に戻す、訪問した取引先へお礼状を書くなどもその一例でしょう。そのほかにも、失敗した際の改善点や成功時の要因を分析することも、後始末の一つと言えるかもしれません。
 曹洞宗の僧侶であった藤本幸邦(ふじもとこうほう)氏は「はきものをそろえると 心もそろう 心がそろうと はきものもそろう ぬぐときに そろえておくと はくときに 心がみだれない」という詩を作っています。
 この詩は、「履き物を揃える」という行為にその人の心が表われ、また行動を正すことによって心も整うということを示唆しています。
 日常生活の些細な後始末として、まずは「履物を揃える」など身近なことから始めてみてはいかがでしょうか。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養7月19日(水)「後始末」より

<今日の心がけ>
けじめをつけましょう