8月9日(水)「ジャパンブルー」

東京オリンピックのエンブレムやサッカー日本代表のユニフォームに使われている青色は、日本をイメージする色として「ジャパンブルー」と呼ばれています。
 これは、明治初期に来日したイギリスの科学者・アトキンソンが、衣服や暖簾などの多くが藍色であるのを見て、そう呼んだことによります。
 染料として使われる藍には、防虫、消臭、抗菌効果が期待できるといわれており、これも藍染が普及した原因だとも考えられています。
 藍染は、職人がすべて手作業で手間暇をかけて行なわれ、染色した物を空気にさらして発色させるなど、様々な工程を経て綺麗に色が染まるのです。
 また、柄を表現するために「絞り」と呼ばれる技法を使い分けます。その他、色の濃淡を表現するために、染色する回数を調整したりするなど、工程の中には職人の技術が詰まっています。
 こうした古くから受け継がれる技術の素晴らしさを再認識することも大切ではないでしょうか。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養8月9日(水)「ジャパンブルー」より

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