8月28日(月)「水差しの見方」

イソップ寓話に「カラスと水差し」という話があります。
 長旅で喉が渇いていたカラスが、一つの水差しを見つけました。しかし、水は底の方に少ししか入っていません。しかも、水差しの首が長くて、どうしても嘴(くちばし)が水面に届かないのです。そこでカラスは試行錯誤し、名案を思いつきます。
 それは、いくつもの小石を水差しの中へ落とすことでした。すると中の水は嵩を増し、嘴のところまで届いて喉を潤すことができた、という話です。
 この寓話から、私たちは様々な教訓を見いだすことができます。例えば問題解決のために考え、工夫することの尊さ、小石を落とし続ける根気強さ等です。
 水差しの外側だけでなく、内側に目を向けなければ小石を入れることなど思いもつかないでしょう。仕事においても、身の回りで起きてくることも、私たちの目は外側に向きがちです。
 問題が生じてもあきらめることなく、多様な視点で物事を見つめることが必要です。周囲への見方を変えた時、新たな発想も生まれるのではないでしょうか。

<今日の心がけ>
視点を変えて考えてみましょう