9月4日(月)「割り箸」

弁当の購入時や飲食店で、割り箸が提供されることがあります。
 この割り箸は木材を原料にしているため、森林破壊問題を論じる際には、必ずと言っていいほど取り上げられる対象となります。
 中には「一日三食、割り箸を毎日使い続けると、年間で⚪︎⚪︎県の面積に相当する森林が消滅します」といった説明がなされることがありますが、これは多くの外国産の割り箸をさしています。
 ただし、流通量は全体の数パーセントと僅かですが、国産の割り箸もあります。
その原料の多くは建材などを製造する際にできる端材や残材、間引いた木である間伐材を使用しています。ほかに使い道の少ない木材を有効活用しているのです。
 適切な間伐により、木は太く優良な木材となり、根を深く張ることで土砂災害の減少や保水力の向上で渇水対策にもつながります。
 割り箸に限らず、本当は良い面があっても、偏った情報で見失っているものが周囲にないか、意識してみたいものです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養9月4日(月)「割り箸」より

<今日の心がけ>
多面的に物事を見ましょう