9月19日(火)「鏡という意識」
お客様から見積もりの依頼を受けたA課長はBさんにこれを託しました。
ところが二週間後、そのお客様から「先日依頼しました、見積もりはどうなりましたか」と催促を受けたことで、Bさんが忘れていたことがわかりました。
A課長はすぐにBさんに伝えて見積書を作成してもらい、無事に契約は成立しました。今までのA課長ならば一方的にBさんを責めていました。
しかし、今回は違いました。A課長はかつて仕事で失敗した時、先輩から「自分の周りで起こる出来事を、自分の心や行動を映す鏡だと思って自身を振り返るといいよ」との言葉を思い出したのです。
A課長は、お役様に見積もりの回答をするまでが自分の役割であったのに、Bさんにその確認を怠った自身にも非があると痛感しました。この一件から、<社会人として責任感が欠如していた>と反省したといいます。
他人の非を責めるのは簡単ですが、それでは自分の成長にはつながりません。
目前の出来事を鏡として、自分のあり方を問う機会としたいものです。
一般社団法人倫理研究所 職場の教養9月19日(火)「鏡という意識」より
<今日の心がけ>
他人や出来事を師としましょう