10月4日「呼吸とストレス」

ストレスがたまると「息が詰まる」と感じることがあります。実際、ストレスにさらされ続けると、私たちの呼吸は浅くなります。

呼吸する時に重要な役割を果たすのが横隔膜です。息を吸う時に収縮して内臓を押し下げ、肺に多くの酸素を取り入れます。しかし、ストレスや緊張状態が続くと、横隔膜の筋肉が硬化し機能が低下してしまうのです。

こうした息の詰まるストレス状態の緩和法の1つが、「声を出す」ことです。昔の人は、稲刈りをしながら「稲刈り歌」を歌い、息抜きをしながら仕事を進めていました。ほかにも「木こり歌」や「船漕ぎ歌」など、仕事歌は多数あります。

また、今も昔も井戸端会議などのおしゃべりの場は、ストレス発散において大きな役割を果たしてきました。会話の内容ももちろんですが、そこで声を出すこと自体が意味のある行為だったのです。

ストレス社会と言われる現代、人との会話など声を出す機会を設けて、リラックスして仕事に取り組みたいものです。

今日の心がけ◆息抜きの機会を作りましょう