11月1日(水) 紅葉

晩秋を赤や黄色に彩る紅葉は、見る人の心を魅了します。この時期に紅葉狩りに出かける人も多いのではないでしょうか。

諸説ありますが「もみじ」という単語は、「揉(も)み出(い)づ」から生まれた動詞「もみづ」に由来するともいわれています。平安時代にはベニバナなどから染料を揉み出す言葉を「もみづ」と呼んでいました。

この言葉から派生した名詞の「もみぢ」は、イロハモミジなどの植物を示すわけでなく、染料が染み出すように草木が色づくこと自体を表わしています。

一般的に植物のもみじはムクロジ科カエデ属の総称で、イロハモミジの他にもオオモミジやヤマモミジなど日本には多くの種類があります。そのため、紅葉が重層的な色彩美を持ち、特に美しいとされているのです。

四季の中でも秋は豊かな色の変化から情緒を感じさせる季節でしょう。昔の人々も紅葉した葉を見て秋の深まりを感じ、この時期にしか味わえない日本の自然に触れていたのかもしれません。

今日の心がけ◆秋の深まりを感じましょう