12月28日(木) 内に秘めたもの

京都府木津川市の常念寺に伝来した、高さ50センチ余りの釈迦如来坐像の内部に、複数の仏像が納められていたことが奈良国立博物館の調査でわかりました。

釈迦如来坐像の保存状態を把握するため、CTスキャンで調査したところ、頭、胴、脚の各部に空洞があり、その中に地蔵菩薩像とみられる3〜6センチ程度の6体の仏像と、巻物のようなものが確認されたのです。

このように外見からは分からなくても、内に秘めたものを持っている、意外性があるという点は、人にも当てはまるのではないでしょうか。

普段は大人しく穏やかな雰囲気の人が、いざとなった時に堂々と意見を主張したり、強面の人が実は心根(こころね)の優しい人だったりするものです。日頃、顔や服装だけで目の前の人を判断してしまうことはないでしょうか。

外見もその人の個性や人柄を表わす要素を多分に持っていますが、それだけで人を判断できないのも事実です。外見だけにとらわれず、相手の奥深くの内面を知ることが有意義な関係を構築し、自身の視野も広げてくれるでしょう。

今日の心がけ◆内面にも目を向けましょう