1月9日(火) 日本の手仕事
「民藝(みんげい)運動の父」と呼ばれる思想化の故・柳宗悦(やなぎむねよし)氏は、「民藝」という言葉をつくりました。「民藝」は「民衆的工芸」の略語で、民芸品は「一般の民衆が日々の生活に必要とする品」という意味があります。
柳氏は名もなき職人の手から生み出された日常の生活道具は、美術品に負けない美しさがあるとし、美は生活の中にあると語りました。
例えば、山で採ったきのこや山菜を入れる竹かごのような日用品、農具、器や織物なども民芸品です。
民藝運動が興った当時は工業化が進み、柳氏は、失われていく日本各地の手仕事の文化を案じていました。民衆の暮らしから生まれた手仕事を守り育てることが、人々の生活をより豊かにしてくれると考えていたからです。
私たちの身の回りには、受け継がれてきた、日本独自の技術や様式で作られた美しい民芸品がたくさんあります。こうした日本ならではの手仕事を改めて見直したいものです。
今日の心がけ◆手仕事を見直しましょう