1月17日(水) 手作りシンバル

困難に直面し、行なっていたことをあきらめた経験は誰しもあるでしょう。時にはあきらめるという判断が必要なケースがあるかもしれません。一方で、一歩踏みとどまり努力を重ねることで、活路が開ける場合も多々あります。

楽器のシンバル製作は機械化が進み、職人の技が継承されなくなったため、手作業では制作できないといわれていました。しかし、音楽講師でシンバルの収集家である山本学氏は、ある時、思い立ってシンバル作りを開始しました。

毎日、近所の川辺に行ってはハンマーで板金を叩き、制作に打ち込んだのです。ところが、繰り返し叩くと高温になった板金は割れてしまい、目指す形に加工することができません。

それでも毎日続けて取り組んでいると、ある雨の日、雨によって板金の温度上昇が抑えられ割れずに加工できたのです。手作業による1点物のシンバルは、機械製では出せない、豊かな音色で多くの人を魅了しています。

山本氏のあきらめない心が、独創的な音の世界をもたらしたのです。

今日の心がけ◆あきらめずに続けてみましょう