3月5日(火) 五重塔

日本が世界に誇る建造物の1つに五重塔があります。現存する世界最古の木造建築である法隆寺の五重塔をはじめ、各地に数多く建立されています。

五重塔は地震で倒れた事例がほとんどありません。「心柱」という真中の大きな柱を中心に揺れを吸収する「柔構造」で建てられたからと推測されています。

江戸時代に建立された五重塔の心柱に至っては、柱が地面から浮いていて、「不安定の安定」という柔構造の特徴を如実に表わしています。

翻って、私たちの思考も「あなたはこうだ」「部下にはこうあるべきだ」と決めつけて相手を見ると、見方としては安定しているようでも、あくまでも決めつけなので、関係性は不安定になりやすいものです。

反対に、人の感情や考え方、状況は変化するものとして、不安定な要素を受け止め、相手に合わせていくと、関係が安定することもあります。

「それが絶対」という見方は、人の感情や考え方の変化をとらえられなくなります。柔軟な思考と受容する懐の深さを養いながら、仕事に取り組みたいものです。

今日の心がけ◆柔軟な考え方で受容しましょう