3月14日(木) 一簣之功
「一簣之功」という言葉があります。「簣(もっこ)」は竹や藁などで編んだ籠の一種で、工事を行なう際には、土や石を運ぶのに使われました。
中国の歴史書『書経(しょきょう)』には、高い山を築くにも、最後に簣一杯の土が足りなければ完成しない、といった内容の記述があります。
そこから、一簣之功は仕事をやり遂げるための最後のひと踏ん張り、積み重ねる一つひとつの努力の大切さを指します。
時間をかけて取り組んでいる仕事でも、もう一息というところで安心し、そうした油断が失敗につながることもあるかもしれません。
最後まで気を緩めず、もうひと踏ん張りができるように、仕事の意義や目的を改めて振り返ることが大切です。現在、取り組む仕事は何のためか、どのような好影響がもたらされるのかを意識すれば、働く意欲が湧いてくるはずです。
一朝一夕(いっちょういっせき)で成し遂げられる仕事は少ないでしょう。仕事の目的を自覚し、最初から最後まで地道に努力を重ねることが、業務完遂への道なのです。
今日の心がけ◆最後まで気を抜かずに取り組みましょう