3月19日(火) タンパク質の危機

国連によると世界の人口は、今後30年の間に、100億人近くに達すると予測されています。それに伴い危惧されているのがタンパク質の危機です。 2050年にはタンパク質の需要が3.4億トンとの予想に対し、供給は3.2億トンにとどまり、0.2億トンが不足することが懸念されています。 一般的に、1キロの食肉を生産するには、牛肉で11キロ、豚肉で7キロ、鶏肉で4キロの餌となる穀物が必要です。こうした穀物の生産や運搬、さらには糞尿の処理や牛のげっぷなどから、大量の温室効果ガスが発生します。 また、穀物を増産するには森林を開拓する必要があるなど、食肉の需要を満たすままに生産を続けては、地球環境を大きく損なう可能性があるのです。 一方で、食肉が賞味期限切れなどで廃棄されるフードロスは、牛に換算すると年間7500万頭分に及ぶともいわれています。 私たちの命をつないでくれる毎日の食事、それらの生産の土台となる地球に感謝し、適切な量を無駄にせず食べていきたいものです。

今日の心がけ◆持続可能な消費を心がけましょう