3月21日(木) 前任者との対話

私たちの仕事には、自分の前の担当者、そのまた前の担当者といったように、その仕事を担ってきた多くの前任者がいます。

Tさんが、新しい部署に異動になった時のことです。ある仕事で問題が発生し、解決方法が見つからずに悩んでいました。

そんな時、資料棚に前任者が残したファイルを見つけました。そこには同様の問題が生じたこと、その経緯と原因、そして解決方法が記録してあったのです。

何とか問題を解決して安堵したTさんでしたが、その時に心を打たれたのは、後任であるTさんの状況を見越して記したかのような詳細な記録でした。

Tさんは、顔も知らない前任者から時を経たメッセージを受け取り、大いに励まされたのです。そして前任者を一層身近に感じたのでした。

この一件からTさんは、業務記録を念入りに記すと共に、〈後輩のためになる仕事を残そう〉と決意したといいます。

先人への感謝の念を深め、次代のためになる働きとは何かを考えたいものです。

今日の心がけ◆次世代に継承できる働きをしましょう