5月9日(木)  公私の境目

「公私混同」という言葉があります。公(職場や学校など)と、私(自宅や趣味の場など)での言動の区別がつかない人や、公私が曖昧な事態を指す言葉です。
 公私混同する人は、公の場であっても私的な場と同じように振る舞うため、周囲の人から敬遠されることが多いものです。
 また、業務に私情を持ち込むことにより、感情に基づいた判断が増え、職場の雰囲気を悪化させることがあります。このような職場環境は、社員の会社に対する信頼や仕事へのモチベーションを下げ、生産性を低下させる恐れがあります。
 一方で、中国には古くから「公私分明」という言葉があります。これは、「公私混同」の対義語に相当し、どんな場でも公と私を明確に区別し、お互いに浸食をしないという意味です。
 いつの時代も公私混同する人が絶えないため、こうした訓戒や訓示が生まれたのでしょう。周囲の人と良好な関係性を築くためにも、公私の境界線を見極めたいものです。


【今日の心がけ】公私分明に徹しましょう