6月4日(火)  うだつ

岐阜県美濃市には、「うだつの上がる町並み」として、国の伝統的建造物群保存地区に指定された、江戸時代の情緒たっぷりな町並みが今も保存されており、訪れる観光客を魅了し続けています。
 

「うだつ」は、屋根の梁の上に立てて棟木を支える柱の「梲」を指しますが、後に「卯建」や「宇立」という漢字が当てられたとする説があります。
 

「うだつ」は隣家への延焼を防ぐ防火壁や装飾の役割を果たしていました。また、「うだつ」を家に施すには莫大な費用が掛かるため、商家などが財力を示す意味もありました。
 

「金銭や出世に恵まれない」との意味で使われる「うだつが上がらない」という慣用句は、先人の着眼と発想から生まれたのです。
 

物事の由来や町の歴史を知ることは、その物への愛着や自分の住む場所を誇りに思う気持ちを涵養し、それらを享受する私たちの人生を、より彩り豊かに変えていくことでしょう。



【今日の心がけ】

喜んで働きましょう