6月12日(水) 小さな鉛筆
私たちの生活は、様々な物によって成り立っています。もし、この身の回りの物がなくなってしまったら、どうなるでしょうか。
きっと、想像もできない不便な生活を強いられることでしょう。そう考えると、身の回りの物に対して「〇〇のお陰で」という感謝の念が深まるはずです。
ある日、Sさんは宿題に取り組む小学三年生の娘の手元を見て驚きました。なぜなら、娘は長さ三センチほどの小さな鉛筆を使っていたからです。
一本の鉛筆をここまで大切に使ってきたことを褒めると、娘が寂しそうに「お母さんが、もうこれ以上は削れないって。そろそろ、お別れなの」と言います。
後日、そのお別れの日がやってきました。泣きながら「これまで、ありがと
う」と言い、別れを惜しむ娘の姿を通して、Sさんは親として感心させられたと同時に、物の扱い方や、物に対する心の在り方を見直すことにしたのでした。
私たちは物に囲まれて生活しています。物があって、日々業務にも励むことができます。このことを自覚し、物に対する感謝の念を深めたいものです。
【今日の心がけ】
物を大切にしましょう