6月26日(木)  蛍

夏を代表する季語である蛍は、日本で古くから親しまれてきた昆虫です。


清少納言による平安時代中期の随筆『枕草子』には、「夏は夜。月の頃はさらなり。闇もなほ、蛍のおほく飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし」とあります。
 

ここでは「夏は夜がよい。月の出ている頃はいうまでもない。闇夜もやはり、蛍がたくさん乱れ飛んでいるのはいいものだ。また、ほんの一匹二匹と、かすかに光って飛んでいくのもいいものだ」と、夏の夜の風情を褒め称えています。
 

幻想的な光、短命さゆえのはかなさなどが、多くの人の心を捉えたのでしょう。蛍は他にもいくつもの書物に登場し、詩や歌、絵の題材となってきました。
 

現代の私たちの中にも、蛍が一斉に点滅する壮観な様子を見たり、手のひらにのせて光る様子を観察したりした思い出を持つ人もいるかもしれません。
 

この夏、清流や自然の中で蛍を鑑賞してはいかがでしょうか。蛍を愛でた昔の人々に思いを馳せたり、童心に帰るひと時を過ごせることでしょう。



【今日の心がけ】

自然に親しみましょう