2024年8月9日 生物からの恩恵

自然界には、多種多様な動植物が存在し、これらの構造や仕組み、形状などを模した技術は、私たち人間社会の発展に大きく寄与しています。

例えば、ヤモリは足裏に生えた微細な毛によって、垂直な壁や天井を自在に移動できます。この構造を模倣した粘着テープは、強力な接着力と耐久性、耐熱性といった特徴を持ち、医療や介護など様々な分野で利用されています。

また、カワセミのくちばしは、水中に飛び込んで獲物を捕らえる際の空気抵抗を減らすよう、効率的な形に進化しました。この形は新幹線500系の先頭形状の設計に活かされ、走行抵抗や騒音、消費電力の削減に貢献しています。

他にも、サメの皮、クモの糸、ホタルの光など、生物模倣技術は枚挙にいとまがありません。自然界の驚異から真摯に学び、その仕組みを理解することで、私たちは新たな技術を生み出し、社会の課題解決も可能にしてきました。

自然は人類にとってかけがえのない存在です。その恩恵に感謝し、共存の精神で持続可能な未来を築いていきたいものです。



【今日の心がけ】

自然から学びましょう