2024年12月13日(金) 農業と生物多様性

近代農業では、大規模な単一作物栽培が主流です。しかし、これとは異なり、環境負荷の少ない「協生農法」が研究されています。

この農法では、無耕起、無施肥、無農薬で、種と苗以外のものを持ち込まず、多種多様な野菜や果樹を混生・密生させて栽培します。これにより生態系を人為的に構築し、作物を収穫しながら生物多様性を維持することができます。

2015年には、砂漠化により自然の回復が困難だったアフリカの土地に、150種の現地作物を用いて協生農法の実証実験が行なわれました。その結果、1年で砂漠化を逆転させ、本来の森林生態系が回復したと報告されています。

自然界において、様々な生き物がそれぞれの役割を果たし、バランスが保たれているからこそ、私たちの日常が成り立っています。

「雑草取りが面倒」「虫が苦手」といった、動植物をよく思わない感情が生じる場合もあるかもしれませんが、あらゆる生物は何らかの形で生活を支えています。

大自然の調和のとれた働きに、改めて感謝を深めたいものです。

【今日の心がけ】

自然の恩恵に感謝しましょう