2025年1月21日(火) どちらが美しいか

ある教育者が、若者から「今働いている会社を辞めるべきかどうか迷っている」という相談を受けました。その教育者は、「どちらが人として美しく立派かを基準に考えてごらんなさい」と答えました。

このエピソードを知ったAさんは、今まで美しさを判断基準にすることなど、まったく考えたことがなかったので驚きました。

〈これは素晴らしい判断基準だ〉と感じたAさんは、それ以来、判断に迷うときは〈どちらが人として美しいだろうか〉と考えるようになりました。

そう考えるようになって、Aさんが気づいたのは、たいていのことはそれほど判断に迷わないということです。しかし、〈自分だけが大変な思いをしたくない、損をしたくない〉という心が生じた場合には迷いがちだと感じました。

それでも、〈人としてどちらが美しいか〉と考えると、以前より迷うことがなくなり、行動に移せるようになりました。以降、Aさんは物事に取り組む際には、「どちらが美しいか」を判断基準の一つにしています。

今日の心がけ◆自己の判断基準を持ちましょう