2025年1月29日(水) 原因の特定

人間は予測や先読みをする生き物です。しかし、その予測や予想がいつも正しいとは限りません。単なる思い込みに過ぎないこともあります。

Aさんは、硬いものを食べると口の奥の歯茎がとても痛くなる症状に悩まされていました。一番奥にある歯が親知らずで、おそらく、それが原因だから〈親知らずがなくなればいいのに〉と常に思っていたといいます。

後日、歯科医院で、親知らずの抜歯をしました。抜歯後、歯茎の痛みがなくなるかと期待したのですが、症状は改善されませんでした。実は、痛みの原因の歯は親知らずの隣の第二大臼歯という奥歯だったのです。

思い込みは、トラブルの原因を特定する際にもよく起こります。例えば、同僚がそっけない態度をとったことに対して、〈自分が何か嫌われることをしたせいだ〉と思っていたら、実は単に相手が忙しいだけだったということもあります。

正しいと思い込んでいるときには、視野が狭くなりがちです。間違いを指摘されたときは、謙虚になって冷静に受け止める姿勢が必要です。

今日の心がけ◆ 冷静に受け止めましょう