2025年4月2日(水) 親の眼差し
日々、当たり前のように仕事をしている私たちですが、一人前に働けるようになるまでには、長い時間と多くの人の支えや協力があったことでしょう。
A子さんには、この春、大学を卒業して就職した息子がいます。その息子が初めて出社した日のことです。
朝、玄関に置かれた真新しい靴と革靴を見て、それまでまったく振り返ったことのなかった自分の就職時のことがはっきりと思い出されました。
緊張して家を出る自分を見送る両親の姿が目に浮かび、独り立ちする我が子の無事と幸せを祈る両親の気持ちと自分の気持ちが重なって感じられました。
息子が帰ってくると、初出社の話に花が咲きました。息子との会話の中で、A子さんは多くの恩人の中でも、その最初は両親であったことを実感したのでした。
人は、自分を支えてくれた人の存在に気づいた時、感謝の気持ちや優しさと共に、心強さが湧いてくるものです。働く力の源はここにあるのではないでしょうか。
温かな眼差しに包まれ、守られた感覚を思い出すひと時を持ちたいものです。
今日の心がけ◆ お世話になった人を思い返しましょう