2025年5月2日(金) 相槌を打つ
「相槌を打つ」とは、人の話を聞きながら同意を示すために頷いたり、短い言葉を挟んだりする行為を指します。
この言葉の由来は、日本刀の製作工程における鍛造作業にあります。鍛造とは、高温に熱した柔らかい状態の鉄を打ち延ばす工程であり、刀の強度と柔軟性を生み出すために欠かせない作業です。
この作業では、二人の鍛冶が向かい合って立ち、一人が槌で打つ台間にもう一人が槌を打ちます。槌を振り下ろすタイミングや両者の呼吸が合わなければ、鉄の形が崩れてしまい、良い刀を作ることはできません。
この交互に打ち合う一連の作業を「相槌を打つ」と呼び、そこから相手の話に調子を合わせて受け答えするという意味を表わすようになりました。
人は誰でも、自分の話を親身に聞いてもらえると嬉しいものです。相手の話を聞きから相槌を打つことは、人との円滑なコミュニケーションを促進する上で大切な役割を担っているのです。
今日の心がけ◆ コミュニケーションの質を高めましょう