2025年5月20日(火) 「なんで」

普段私たちが使う言葉には、思いや心の癖が表われているものです。

Aさんは中学生の娘と話している時、「お父さんから『なんで?』と訊かれると、責められているように感じる」と言われました。振り返ってみると、口癖のように「なんで」と発していることに気がつきました。

以来、その言葉をなるべく使わないように心がけましたが、なかなか代わりの言葉が思いつきませんでした。

しかし、次第に異なる表現で質問することができるようになっていきました。例えば、「どんな思いでそうしたの?」「何のためにそうする必要があったの?」「どんな理由があったのかな?」などです。

Aさんは「なんで」という言葉を使わないことで、自身が相手に何を質問したかったのかを、より正確に把握することができるようになり、同時に周囲との意思疎通もより円滑になっていきました。

丁寧で的確な言葉を使い、心を込めたコミュニケーションを図りたいものです。

今日の心がけ◆ 言葉を使い分けましょう