2025年5月22日(木) 見えない所で実を結ぶ

落花生の生産量日本一といえば千葉県で、都道府県別シェアの八割を超えています。そのため千葉県のイメージが強い落花生ですが、原産地は南米のペルーであり、一説には1706年に東アジア経由で日本に伝来したといわれています。

落花生はマメ科に属していますが、ほかのマメ科の植物と大きく違う点は実の生り方にあります。黄色い花を咲かせて受粉した後、枯れた花の付け根から子房柄と呼ばれる根のようなものが伸びて土の中に潜っていくのです。

深さ3~5センチに達すると、根のような先端が次第に膨らみ始めます。そこに鞘ができ、その鞘の中に落花生の豆が育ちます。

一度花を咲かせた後に、地上で実を付けずに、人知れず土の中に潜って、殻の中に2~3個の実が並ぶ姿を想像すると、健気で愛らしいだけでなく、着実に結果を残そうとする堅実さを感じさせます。

私たちの社会でも、裏方として見えない所で仕事に取り組んでいる人が大勢います。縁の下の力持ちとして支えてくれる人々の働きに感謝したいものです。

今日の心がけ◆ 陰の働きに感謝しましょう