2025年8月18日(月) ツバメの巣立ち
今年の春、Aさんが通勤のため、最寄り駅まで徒歩で向かっていた時のことです。いつもと違う道を通ってみると、店舗の軒下にツバメの巣を発見しました。
翌日から毎日観察していると、ヒナたちは日に日に成長していきます。数週間後、ツバメの子が飛び回り、親鳥は近くの電線に止まり見守っています。
その光景を目の当たりにした際、Aさんは自分が大学進学を機に実家を出て上京する時のことを思い出しました。
上京前日の夜、母は普段と変わらない様子で食事を用意し、父は黙ってテレビを見ていました。しかし翌日、両親が駅まで送ってくれた時、父からは一言「がんばれよ」と言われ、母からは無言で抱きしめられた記憶が蘇ったのです。
親ツバメを見ながら、子供が離れていくことを受け入れる親の心中には、静かな痛みがあるのではないかと、初めて親の思いに気がつきました。
黙って見守り、子供の背中を押すその姿には計り知れない深い愛情があるのだと実感し、Aさんは改めて親に対しての感謝を深めたのでした。
今日の心がけ◆ 感謝の思いを深めましょう

