2025年9月19日(金) 柿の木
かつて日本では、家屋のそばに必ずと言っていいほど柿の木が植えられていました。たわわに実った柿が色づく様子は、日本人にとってどこか懐かしい原風景の一つではないでしょうか。
そして秋の深まりとともに、赤く色づいた実が枝いっぱいに垂れ下がり、収穫を待っているかのようです。
柿は秋の季語として多くの俳人に愛されてきました。その中でも、柿を詠んだ俳句でよく知られているのは、明治時代の俳人・正岡子規の次の一句です。
柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺
柿好きの子規が旅先の奈良で柿を食べているとき、ちょうど法隆寺の鐘の音が響いてきて感動し、この句が生まれました。この俳句は難しい言葉や表現を使わず、読み手にも音や色が感じられ、情景が鮮やかに浮かび上がります。
忙しい毎日の中で、私たちは感動した瞬間を忘れてしまいがちです。だからこそ、心が動いた一瞬を、美しい日本語で表現してみてはいかがでしょうか。
今日の心がけ◆ 心の動きを表現しましょう

