2025年10月6日(月)　食事の挨拶

日本では、食事の前後に「いただきます」「ごちそうさま」と挨拶する習慣を大切にしていますが、そこには、形式以上の深い意味が込められています。

食事とは、太陽の光や熱、水、土など、自然の恵みによって育まれた動植物の「生命をいただく」ことで、自らの命をつないでいく行為です。

さらに、食材が食卓に並ぶまでには、多くの人々の働きがあります。農業・漁業などの一次産業に始まり、加工・調理、物流、卸・販売に至るまで、実に多様な工程に携わる人々の働きによって、今日も食事を摂ることができるのです。

こうした事実に気づき、食への意識を変えることで、食べ残しが減り、必要な分だけを、丁寧に、ゆっくり噛みしめながら味わう機会が増えていくでしょう。その結果、心身の健康にも良い影響がもたらされます。

習慣として形式的になっていたとしても、食前・食後の挨拶を心がけることは大切です。自然の恵みとすべての生命、多くの人々の働きに対する敬意と感謝の気持ちを深めて、つつしんで食事をいただく姿勢を大切にしたいものです。

今日の心がけ◆ 食事の挨拶に敬意を込めましょう