2026年5月14日(木)「病気を診ずして病人を診よ」

日本では江戸時代から明治時代にかけて脚気(かっけ)が蔓延しました。
脚気とはビタミンB1の欠乏により起こる病気で、重症化すると心不全や末梢神経障害に 至ります。
この時代、脚気の原因究明に奔走したのが、海軍軍医の高木兼寛 (たかぎ かねひろ)です。
当時の日本の医学界は、学説や研究が重んじられていました。
しかし、イギリス留学で臨床医学を学んだ経験をもつ高木は、「病気を診ずして病人を診よ」の精神を軸に、患者の状態を徹底的に観察し続けました。
観察の中で、高木は「栄養不足こそ脚気の原因である」という仮説を立てます。
肉などたんぱく質の多い食事を摂る英国海軍では脚気が少なかったのに対し、日本海軍 は白米中心の食事であり、この違いが発症に関係していると考えたのです。
その後、高木は白米から麦飯への切り替えや、カレーなどの洋食の導入といった実証実験を重ねました。
その結果、脚気患者は大幅に減少していきました。
「何が求められているのか、そのために何をすべきか」の答えは、それぞれの現場にあります。
今やるべきことを再確認して業務にあたりたいものです。

今日の心がけ ◆要望に応える働きをしましょう