2026年9月7日(月)秋の声を聴く

昼間の暑さが少し落ち着く頃、夕方になると、あちらこちらから虫の音 (ね) が聞こえてきます。
代表的な秋の虫といえば、鈴虫やコオロギでしょう。
『窓の灯の草にうつるや虫の声 (正岡子規) 』
この俳句に詠まれているように、私たち日本人は古くから虫の音を「声」として聴き、楽しむ感性を持っています。
平安時代には、貴族が虫の声を鑑賞する「虫聞き」が行なわれ、和歌にも詠まれました。
ある研究によると、虫の音や自然の音を耳にすると、私たちはそれを言語を司る左脳で聴くとされます。
聞こえてくる虫の音に感性的情緒的な意味を見出して処理するのです。
一方、日本語を話さない人々にとって、虫の音は特別な意味を持ちません。
そのため、「声」ではなく単なる雑音として聞こえるといいます。
街中では、人工の騒音に虫の音がかき消されるかもしれません。
しかし時には、道端の草むらに響く虫の声に耳を澄ませ、秋を感じてみてはいかがでしょう。

今日の心がけ ◆虫の声に耳を澄ませてみましょう