9月17日(金)「言葉が持つ力」

『万葉集』の中には、「磯城島(しきしま)の大和の国は 言霊(ことだま)の 助くる国ぞ ま幸(さき)くありこそ」という柿本人麻呂(かきのもとの ひとまろ)が詠(よ)んだ短歌があります。


 これは「大和の国(日本)は言霊が幸いをもたらす国です。どうぞご無事でありますように」という意味で、遣唐使(けんとうし)を送り出した時の歌といわれています。


 言霊とは、「言葉には霊力がある、魂が宿っている」という意味で、言霊信仰とは、言っているとその通りになるというものです。


 『万葉集』の中には、山上憶良(やまのうえの おくら)も同じように「言霊の幸(さき)わふ国」と詠んだ歌があり、当時の人々には、「日本は言霊が幸いをもたらす国」という通年があったのでしょう。

また、それだけ言葉を大切にしていたことが感じられます。


 言葉の力はとても大きいものです。相手に自信を与えることもあれば、傷つけることもあります。


 日々どのような言葉を発していくかで、生活に変化があるかもしれません。肯定的な発想や言葉を心がけて生活したいものです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養9月17日(金)「言葉が持つ力」より

<今日の心がけ>
前向きな言葉を発しましょう