11月8日(月)「四季の移ろい」
「凩(こがらし)」は、晩秋から初冬にかけて吹く、北よりのやや強い風のことです。
通常は「木枯らし」という表記を目にするほうが多いでしょう。
この「凩」という文字は、「木を吹き枯らす風」を表わしています。
気象庁は東京地方と近畿地方でのみ、木枯しが最初に吹いた日を「木枯し1号」として発表します。
但し、一定の要件が揃わない場合は発表されません。
たとえば、東京地方では、「10月半ばから11月末(すえ)までの間に限る」「気圧配置が西高東低の冬型となって、季節風が吹くこと」「東京における風向きが西北西〜北で、最大風速が、毎秒8m以上」などを基本としています。
立冬の頃に、第1号が吹くと言われる「木枯らし」は、冬の季語でもあります。
「木枯しに 岩吹(いわふき)とがる 杉間(すぎま)かな」これは松尾芭蕉の俳句です。
「冷たい木枯らしが、杉の木の間を吹き通っていく。
木の間から見え隠れしている岩がとがって見えるほどの風の強さである」という意味です。
時には天候・気候を意識し、季節の変化を感じて、心豊かに生活しましょう。
一般社団法人倫理研究所 職場の教養11月8日(月)「四季の移ろい」より
<今日の心がけ>
自然の変化を感じてみましょう