2026年5月21日(木)成長のステージ
「初心忘るべからず」という言葉は、室町時代に「能」を大成させた世阿弥の言葉です。
これは、50代半ばに著 (あらわ) した『国花鏡 (かきょう)』という伝書に記されています。
一般的には、物事を習い始めた時の志を忘れてはならないという意味で理解されていますが、世阿弥が語る「初心」とは、繊細で複雑な意味を持っていました。
それは、最初の初心に限らず、若い頃の初心、老後の初心など、人生のそれぞれの時期に初心があり、今まで体験したことのない新しい事態に対応するときの方法や、試練を乗り越えていくときの戦略や心構えを意味しています。
例えば、24〜5歳頃の若い時の「初心」とは、一時的な成功で周りからちやほやされることもあるが、その時ほど安住せず、 自身の未熟さに気づき、先輩や師匠に質問し、自分を磨き高めるべきだとしています。
世阿弥は能で最も大切なものである、能役者が放つ輝きを 「花」と表現しました。
「私たちも「初心」を忘れず、今いる環境こそ、自分自身を更に成長させるステージだと受け入れ、仕事を通してその時々の「花」を咲かせましょう。
今日の心がけ◆「初心」を意識しましょう

